連載コラム:「ゴール分析」からサイトの効果を倍増する実務
第1回 コンバージョンレートの式には「増やす方法」が含まれていない!
アクセスログ解析の現場で得た、より良い問題解決法などを紹介してまいります。
コンバージョンレートとは?
ホームページの効果はコンバージョンレート(CVR)で見る、という人も多いものです。コンバージョンとは転換という意味。サイトを見ているだけの単なる訪問者が「お客様」に変わる瞬間ですね。
多くの場合、コンバージョンとは資料請求フォームやショッピングカートで個人情報を書いて送信をすることを言います。アクセス解析では送信完了の「サンキューページ」が何回表示されたかをベースにすることが多いでしょう。
店舗誘導を狙いとするサイトでは店舗詳細ページがどれぐらい見られたか、クーポンがどれだけダウンロードされたか、といったことをコンバージョン相当のものと位置づけて解析することもあります。
広い意味では、ホームページで期待する行動が何回記録されたか、ということになります。コンバージョンレートとはその回数が総訪問数に占める割合を言い、算出式は、
期待する行動の回数 ÷ 総訪問者数 ×100 = CVR
という公式になります。この割合は多くのサイトで0.5%程度になり、せめて1%はほしいとか、良いサイトは3%ですよといった具合に使います。3%はなかなか達成できず、良くても1.5という数字から、口の悪い人は「目の検査」なんて呼んでいます。
コンバージョンレートは何%であるべき?
本当は、CVRが何%であるべきかは、設定するゴールによって、会社によってぜんぜん違うものなのです。購入、会員登録、資料請求など、コンバージョンのタイプでハードルの高さが違うのですから、一概に1%が良いなんて言う人が多くて困ります。B2Bサイトの一部では、顧客を1人獲得すれば何億も売れたりしますから、そもそもCVRという考え方が成り立たないと言っても良いでしょう。
CVRというのは長年親しんできたホームページの評価項目です。総数もコンバージョン数も把握しやすいものだからですが、実はあまり役に立つものではありません。なぜなら、どこを直せば良くなるのか、が式に含まれていないからです。
ビジネスで成果を評価する指標なら、「次に何をすれば良くなるか」が分かるものでなければなりません。そうでなければ単なる数字ウォッチャーですね。どこが悪いのかが、あてずっぽうになるから、
1)大半の人が「入力フォームが悪いのではないか」と思う
2)コンバージョンを倍加するには、総訪問者数を倍増しなければならないと感じてしまう
といったとらえ方になりがちです。
しかし、これはとても危険な考え方なのです。どんな風に危険か? それは次回、ご覧いただきましょう。
第2回 コンバージョンが増えないのはフォームのせい、とは限らない
コンバージョンを増やす要因が一目瞭然、サイトグラムの「ゴール分析」サンプル
アドバイス型で分かりやすい効果分析サイトグラムって何?

