|
==============================================================
うちのホームページはどーなってるんだ!
Vol.003 発行/2002.10.07
==============================================================
▼ エクセルで作るホームページ成績表 第3回
「右のセルに入れる情報とは?」
筆者/石井研二
前の2回で、エクセルでHTML一覧を作成し、サイト管理に使えるようになりま
した。改訂を行なうなら、どのページが改訂に関わるかがこの表から漏れなく決
定できます。
前回の最後では、表の右側の空いたセルに、ページタイトルを入れて、サーチエ
ンジンでの見つかりやすさについて少し考えました。サーチエンジン最適化につ
いては、次回から詳しくやっていきます。
エクセルですから、右側のセルは自由に使えます。基本のワークシートをコピー
して、どんどんいろんな情報を書いていけば、非常に役に立つデータ集ができて
いきます。グラフにするのも簡単なので、このHTML構成表は、ホームページ成
績表に育っていくのです。
■毎週のアクセス数をつけていくだけで
▼図3-1「HTML構成表 成績表」
=============================================================
No. 注釈 アクセス数
10/21 10/28 11/04 11/11 …
0 総アクセス数 1,845 1,903 1,864 2,556
1 トップページ 1,125 1,278 1,047 1,403
★1/0 61% 67% 56% 55%
2 最新情報 622 604 589 612
3 会社案内トップ 243 199 222 245
4 ごあいさつ 207 178 194 203
5 会社概要 444 486 465 501
6 お問い合わせ 312 330 298 321
7 商品一覧 814 961 952 1,049
8 商品A 紹介 731 728 708 784
9 商品A スペック 415 390 367 433
★8-9 316 338 341 351
10 商品B 紹介 630 687 612 672
11 商品B スペック 409 521 498 517
★10-11 221 166 114 155
12 料金一覧 250 274 247 289
13 購入フォーム 199 204 178 225
14 ありがとうページ 12 15 14 18
★14/13 6.0% 7.4% 7.9% 8.0%
15 受注プログラム 13 15 14 19
==============================================================
毎週のアクセス数をページごとに記録していくだけで貴重なデータとなる。毎週
の総アクセス数を一番上に挿入し、以下、各ページのアクセス数を入れた。必要
な範囲を選んでグラフ化するのも簡単だ。11月4日の週にアクセスが少し下がっ
たが、全体的には増加傾向。
エクセルだから最初に計算式を書いておけば、あとは勝手に計算してくれます。
たとえば「★8-9」のところは、商品Aの紹介ページの数値から詳細スペックペ
ージのアクセス数を引き算しています。商品Bで同様の計算をした「★10-11」
と比べると、スペックを見てもらえる率は商品Aより商品Bで高いことが分かるで
しょう。商品Aと商品Bではどう違うのか? 製品の性質上自然なことか、それと
も商品Aのページのつくりが悪いのか?
「★14/13」では、購入フォームのページを見た人のうち、実際に注文する率を
計算しています。10%に満たないですが、微増傾向だから悪くはありません。購
入フォームに進む人の数を増やしていきましょう。
上の方では「★1/0」で、総アクセス数に占めるトップページのシェアを計算し
ています。トップページのアクセス数は増えていますが、全体に占めるシェアは
低下。それだけトップページを経由せずに中を見てくれる人が増えているわけ
で、これはいい傾向と言えるのです。
Analogなどのソフトを使って毎週のアクセス解析だけを見ていると、数字の羅
列で、意味が分からなくなるもの。こうしてエクセルに経過を記録していくだけ
で、多くのことが読み取れるようになるのです。
ところでトップページを経由しないでサイトを訪れる人、というのは実際、時間
が経つに連れて増えてきます。これは自然な流れで、理由は2つあります。
1)最初はトップから来ても、再訪するときには「お気に入り」などから直接ア
クセスする人も増えてきます。
2)サーチエンジンのキーワード検索で発見される率が増えてくると、そこで紹
介されるページに直接やってくる率が高まります。
といった事情で、それだけ幅広いアクセスルートが生まれるとトップページの相
対的な重要度は減ってくるのです。
■コピーをとって他のデータも記入
すると、次に気になるのはどのページが入り口になっているか? ということ。
そこで、エクセル上で「シートの移動またはコピー」で元の表をコピーし、今度
は「最初にアクセスされたページ」の解析結果を書いていきましょう。すると、
ここでは如実に、トップページの「入り口率」が減り、他のさまざまなページに
入り口が分散していく様が読み取れます。
各ページの入り口回数を全体の入り口回数で割ってシェアを出す式を作成すれば、
見やすい表になるでしょう。
という形で、エクセルらしい機能を生かして、さまざまなデータをもとに表を作
成し、「どうもこのページがうまく見られていない、改訂した方が良さそうだ」
といったことを見つけていくと、効果的なサイト運営ができるわけですね。
■制作会社の協力
大きなサイト構築/リニューアルの時点で「エクセルHTML構成表」を作成する
ことをお奨めします。うちの会社では制作に携わるときにはこうした表を作成し、
お客様にも納品することにしています。そうすればお客様のサイトについての理
解が深まり、成功に一歩近づくと信じるからです。
トップページがindex.htmlという名前だ、ということぐらい分かっていなけれ
ば、自力でニュースを書き換えたり、広報したり、効果的な運営を行なうことは
難しいでしょう。
これをお読みの会社のホームページで、制作会社が関わっているなら、「エクセ
ルでサイト構成表を納品してくれ」と依頼なさってください。これを言うと制作
会社たちから「手間を増やすようなことばかり書くなよ」と怒られるのですが。
でも、お客さんが自社のホームページ構造に詳しくなり、更新運営に積極的にな
れば、成功に近づくし、結果的には制作会社にとってもいいビジネスにつながる
と私は信じています。ぜひ全国の制作会社に、「あとにつながる質の高い納品」
を心がけてもらいたいものです。
--------------------------------------------------------------
さて、エクセルによる構成表はご理解いただけましたか? 次回からはサーチエ
ンジンについて、どうアクセスを増やすか、ホームページはどんな形式がいいの
か、考えていくことにしましょう。
==============================================================
【筆者プロフィール】
石井研二(いしい・けんじ) 61年生まれ。有限会社いなかどっとコム代表。
95年から企業ウェブ構築/リニューアル、効果分析で実績を残す。
アクセスログをエクセルで読むのが趣味。
==============================================================
▼▼▼▼▼▼▼▼
SITEGRAMメールマガジン「うちのホームページはどーなってるんだ!」
◆週刊発行 購読無料
◆転載はご自由にどうぞ。事後にご連絡いただければ幸いです。
◆購読登録/削除は、こちらから→ http://www.quickvalue.net/
◆ご連絡/お問い合わせ等は → info@quickvalue.net
編集発行/有限会社いなかどっとコム http://www.inaka.com/
〒530-0053 大阪市北区末広町3-7 矢崎ビル2F
PHONE 06-6316-7599 FAXIMILE 06-6316-7630
==============================================================
|