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うちのホームページはどうなっているんだ!

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うちのホームページはどーなってるんだ!

Vol.020                       発行/2003.05.30
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▼ 脱フレームの実務(1)
                             筆者/石井研二

ごぶさたばかりで済みません。←メルマガの書き出しとしてはいけませんね。

先日から京都、大阪、東京とセミナーが続いて、行く先々で「フレーム」の悪口ば
かり言って歩いていました。しかしまあ、私も97年ごろにはお客様にフレームをお
勧めしたり制作したりしていましたから、あまり無責任に悪口を言っているのもい
けません。

セミナーに来られた方からも「どうしたらフレームを辞められるのか」というご質
問が出たりしましたので、今回から非常に具体的に、フレームをはずすための方法
を解説していくことにしました。


■ 脱フレームの個別セミナーの必要を感じています。

脱フレームについてこれから書いていくわけですが、各企業サイトがフレームを採
用している理由にはいろいろあり、一般的な解説だけで問題が全部解決するとは思
っていません。おそらく非常に具体的なニーズをうかがって脱フレーム指南をする
ような個別相談付きセミナーを展開したほうが良いのだろうな、と思っています。

また、具体化しましたらこのメルマガでもご案内しますので、よろしければお越し
ください。


■ フレームの意義とは何だったか

サイトグラムというアクセスログ解析サービスを昨年からスタートして、たくさん
の老舗サイトを解析させていただきましたが、改めて「フレームサイトが多い!」
ということを思い知らされました。

SEOを行なうにしてもさまざまな不利があるフレーム。これがこんなにも多くの
サイトで採用されているというのは、ショッキングですらあります。

でも、良いところがあるから採用されているわけですよね。その良さをもう一度確
認してから脱フレームの方法を考えていくことにしましょう。


● フレームの良さ(1) 管理が簡単

特に、ナビゲーションについての管理が簡単というのが、フレームが採用されてき
た最も大きな点でしょう。サイト全体をカバーするようなグローバルナビゲーショ
ンのボタン類を、本文ページのHTML上に直接書いておくと、ボタンを1つ増や
そう、といった時に全ページを書き直す必要があります。

せっかくホームページで攻めていきたい、それにはコンテンツの追加が大切である
と思っているのに、全ページ修正となると、コストがかかってしょうがない。制作
会社にページ1000円で直してもらっても、1000ページのサイトならそれだけで
100万円になってしまいます。

フレームなら、極論すればナビフレームのHTMLを1ファイル直せば、全体に変
更を反映できる。1000円で終わりです。


● フレームの良さ(2) 本文ページの作成も手軽

フレームサイトは、デザイン性やナビゲーション力を細かいフレームにゆだねるこ
とで成り立っています。その分、肝心の内容を見せる本文ページのHTMLはシン
プルで、ただ左揃えで見出しと本文を流し込めば作成完了、なんてこともできたわ
けです。

フレームのかっこいい部分をプロに依頼して、中身の本文ページは社員で作る、と
いうこともやりやすくなります。


このシンプルさ、フレームの本文ページというのは、実はサーチエンジンに向いた
テキスト重視のページになりがちだったわけです。皮肉なことに、サーチエンジン
で検索されやすいために、フレームが外れた状態で、いきなり本文ページだけが紹
介されるという現象につながりやすい。


● フレームの良さ(3) ナビゲーションがスクロールアウトしない

表示する内容が長いと、来訪者がスクロールしてページを見ます。するとフレーム
ではないページでは、ナビゲーションも一緒にスクロールアウトして、視野から消
えてしまいます。本文を読み終えた時点では、ブラウザの画面にボタンがなくなっ
てしまうので、来訪者を他へ誘導しにくい...

これもフレームが採用されてきた大きな理由です。ナビゲーションが常に表示され
ているので来訪者が移動しやすいように思えます。


これだけの良さがあれば何もフレームを辞めることはない、とさえ思えてきます。
ところがこれはあくまで「期待値」。この通りにはなかなか行っていないのが現実
です。


■ フレームの現実

ナビゲーションがスクロールアウトしないどころか、もともとフレームが正しく表
示されていない来訪者があまりにも多いのです。フレームはトップページを入口に
してサイトを訪れた人のためのもの。

そうでないページからサイトを訪れた人にとっては、何だかバランスの悪いデザイ
ンで、他のページに行くボタンがないページが表示されているわけです。

トップページからやって来るのは全来訪者の3割。サイト側の意図通りにページが
表示されていないアクセスの方が多かったりするわけです。


こうした現実をふまえ、しかもフレームに我々が期待してきたメリットも継承しな
がら、最新のサーチエンジンオプティマイゼーションに対応したページとして再構
築するにはどうすれば良いのでしょうか。


フレームサイトは96年ごろから出てきたように思いますが、Googleが誕生してキ
ーワードサーチが今のように盛んになったのは2000年から2001年にかけての出
来事。歴史のあるサイトほど採用していたりして、2001年ぐらいから非常に大き
な不利益を被っています。

仮に97年初頭から続けているサイトとしてもう6年。その間、1000ページを超え
るコンテンツがフレームで作られていても不思議ではない時間です。この資産を捨
て去ることはできません。せっかく蓄積された優れたコンテンツを生かし、その豊
富なテキストが持つ「検索→アクセス誘導ポテンシャル」を十分に発揮させること
ができれば、今に数倍する来訪者が訪れるサイトとしてブレークしてもおかしくは
ありません。


■ フレームはHTMLのルールでも風前のともしび

これはおさらいになりますが、フレームというのは風前のともしびです。HTML
の基準を決めている組織「W3C」では、HTMLのスタイルをDTD(文書型定
義)という形で3つ定義しています。1番がおすすめのstrict(厳格な書き方のH
TML)、2番目がtransitional(ほんとはダメだけど移行期間的に許しましょう、
という感じの書き方)。今、割と多くのホームページがtransitionalで書かれてい
て、これだって「移行期間が終わったら、ちゃんと表示されなくなっても知らない
よ」的な扱いを受けているわけです。その下に位置するのがframeset(フレーム
を使った書き方)です。

W3Cというのは国際的な非営利団体で、HTMLのルールなどを決めてきました。
W3Cが決めた以外に、MicrosoftやNetscapeが、ブラウザの独断的にHTML
のルールを拡張してきて、HTMLは本来W3Cが考えるよりもレイアウト機能が
膨らんでしまったわけですね。本当は、W3CとしてはHTMLはファイル構造を
規定するだけにとどめたい。もしレイアウトを細かく設定したいならHTMLでは
なく、スタイルシートでやってくれ、というのが今のW3Cの基本的な考え方であ
るようです。

フレームというのは中でも危険な機能で、1つのフレームセットの中に、全く別の
サーバ上のファイルであろうが何であろうが、入れ込んでしまえるもの。あたかも
自分が提供するコンテンツのような顔をして、他者のページをフレームにはめ込ん
で見せてしまう、なんてこともできます。そういった権利侵害的な部分も含め、フ
レームは廃止していこうという考えがあるわけです。

あまり推奨されていない考え方ですから、できれば今後コンテンツを作るに当たっ
てフレームは採用しないほうが良いでしょう。

もちろんW3Cと言えども、多くのホームページの過去の資産を突然表示不可能に
することは許されないでしょうから、急にフレームサイトが表示されなくなったと
いうようなドラスティックな変化は起こらないとは思いますが。


では、次回から具体的な方法論に入っていきましょう。

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いなかどっとコムは、「脱フレームキャンペーン」を実施します。

いなかどっとコムではもう何年もフレームのホームページを作成していません。
直帰率が非常に高くなるなど、お客様に確実な不利益をもたらすからです。
いくつかのサイトではお手伝いをして、脱フレーム作業をしてきました。

そうした中で培った経験やノウハウを積極的にご提供して、
多くの企業がフレームサイトではない状態で
より多くのコンテンツ資産がスムースなアクセスを受けられるように
していきたいと思っています。


ホームページ制作ソフトを作っている皆さん、
「フレームの問題点」をソフト内に明記してください。

制作会社さんも、フレームを使ったサイトをお客様にお勧めしないでください。
より効果のあるコンテンツを提供してこそ、制作会社の未来も広がるのだと
思っています。


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【筆者プロフィール】
石井研二(いしい・けんじ) 61年生まれ。有限会社いなかどっとコム代表。
95年から企業ウェブ構築/リニューアル、効果分析で実績を残す。
新製品『ライバルキーワード分析 クロールキャスト』では
正しいSEOのためのプロセスを提供している。
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