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うちのホームページはどーなってるんだ!
Vol.024 発行/2003.10.09
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▼ プログラム支援とSEO(3)
筆者/石井研二
間が開いてばかりで済みません。これではいけないので、新しい発行形態にリニ
ューアルすることにさせていただきたいと考えています。具体的には、もう少し
内容を豊富にし、毎週違うテーマで役立つ内容をお届けしようとするものです。
→ 詳細はこのメールの下部をご覧ください。
さて、プログラム支援の実際について、続けさせていただきます。
SEOを十全に行なうためには、きめ細かな「サイト全体のコントロール」が必
要です。しかし、これを手づくりで行なうことは時間もかかり、人件費や、専門
家に依頼すればそのコストもかかります。時間がかかるために効果が出にくかっ
たり、コストのためにサイト全体に作業が及ばなかったり。
ページを作るための手数が必要で、肝心の
1)どんなターゲットをどんな言葉でどのページに呼び込むのか
2)そのための「作文」をどうするのか
という作業がおろそかになってしまいがちです。
そこで、プログラム支援によるサイト運営を以下の手順で導入することが有効で
す。つまりその本質は、
A)社員が勉強して、不慣れなHTMLを扱うための負荷を回避する
B)誰が作成したページでも均質に効果を発揮するようにする
C)サイト作成コストを削減する
そして何より大切なのは、
D)ウェブマスターが制作ではなく、ターゲットのコントロールに
心血を注げるようにする
ということです。制作とは一種のお祭りのように、手間がかかり、完成のカタル
シスがあり、たくさんの人とコミュニケーションできる非常に楽しい作業です。
その分、そこに手が取られて、肝心の作業ができなくなる恐れがあるのです。
(本物のお祭りの場合は、神を祀るという本義を忘れて騒いでいても神様は許し
てくれますが...)
■ プログラム支援でサイトを長期的に効果アップ改良する手順
1)ターゲティング、ワーディング
2)効果を出す期間を設定し、優先順位を決める
3)新規作成ページと旧ページ活用のバランスを決定
4)ひな形デザインの作成
5)プログラムの仕様決定、発注
6)その間に新規コンテンツを準備
7)「作文」
8)新規コンテンツのデビュー
9)旧コンテンツの改訂
10)効果測定
一連の流れはこうなります。順にご説明しましょう。
1)ターゲティング、ワーディング
前回(ずいぶん前になってしまいましたが)ご説明したように、どのターゲット
は、何の情報を探しているか、明確化していきます。それに基づき、主力キーワ
ードとサブキーワードを見つけていきます。
例えば「調理専門学校」なら「調理」「料理」「専門学校」は当然として、他の
キーワードニーズを持っているターゲット来訪者に輪を広げていきます。実はこ
の「当然」と言えるキーワードで上位進出を狙うことが最も難しいのです。ここ
に掛け合わせるキーワードを探って、独自のヒット路線を見つけます。
例えば就職に関心があって、就職率の高い学校を選ぼうとしている人がいると考
えるなら、「専門学校 就職」「専門学校 採用」で狙いましょう。そのキーワ
ードでヒットするコンテンツをどう作るか? 今の就職コーナーで十分か? 実
際にこのフレーズでいくつかのサーチエンジンを検索。上位に登場するライバル
サイトがどんなコンテンツを展開しているかを見ると参考になるでしょう。
来訪者を、従来のマーケティングで言う「20代女性」といった切り方で想定する
ことにはあまり意味はありません。そうした人が何を探しているか? そこを突
き詰めて考えるのです。同じ20代の女性でも、探しているものが3つ考えられれ
ば、それぞれのコンテンツでお出迎えするのが理想的です。
また、学校などの場合、場所の要素も重要です。どんな先生がいて、どんな特長
があるかということが考えの基本となります。
「フランス料理 上達」「お菓子 資格」「料理専門学校 広島」など、イマジ
ネーションが届く範囲が大切です。実際の生徒達に「この学校を探すのに、どん
なキーワードを使ったか?」「どんな料理が作れたら一人前?」といった質問を
して、意外に「肉ジャガ」なんてキーワードが出てくるかもしれません。
企業サイトには毎月、少なくとも500〜800ぐらいのキーワードが来ている
と思って間違いありません。「うちのサイトは小さいから」という会社や事業部
のサイトでも、200を下回るのはよっぽどのことです。
「10ワードしか思いつかない」では、サイトを成功に導くことは不可能だと思
ってくださって間違いないでしょう。本当に思いつかない場合はアクセスログを
見て、参考にすると良いでしょう。ログ解析のキーワードリストを見ると「あ、
こんなキーワードで探している人がいるのか」「それもこんなにたくさん来てい
るのか!」「うちのサイトにこんな文言が載っていたかな」といった意外なキー
ワードがたくさんあるはずです。
2)効果を出す期間を設定し、優先順位を決める
対策には即効性が必要です。ウェブマスターは会社にウェブの有効性を証明し続
けなければなりません。少し良くなれば、社内の目も変わります。一度に大きな
コストを使わず、少しずつヒットエンドランの効果を上げていけば、予算もつい
てくるでしょう。
どのキーワードから狙うか、キーワード調査などの結果から優先順位を決めまし
ょう。
例えば、お菓子コースの先生が大家だとすると、それを打ちだしにすると良いで
しょう。「お菓子 技術」なんてフレーズは重要かもしれません。「お菓子」を
「パティシエ」と言い換えたり、「お菓子」と組み合わせてフレーズを構成する
サブキーワードを並べていけば、どんなコンテンツを作成すれば良いか、おのず
と決まってきます。先生の名前も使えるでしょう。
「肉ジャガ」はGoogleで3,290件しか出てこないので、狙い目かもしれません。
しかし肉ジャガだけでどうやるの? と思うかもしれません。
こうした場合、フランス料理やお菓子の先生、生徒に協力をあおぎ、「フランス
料理として作った肉ジャガ」「肉ジャガレシピ学内コンテスト」なんてのを開き
短時間に魅力的なコンテンツが作れるはずです。
しかし、それには時間が必要です。第2ランクの優先順位としましょう。優先順
位のランクは、
ランク1)優先度が最も高く、早く何とかしなければならないもの
ランク2)重要度は高く効果も期待できるが、少し時間をかけなければならない
もの
といった形でランク分けし、対策を講じていきます。
3)新規作成ページと旧ページ活用のバランスを決定
素早い対策を行なうと決めたキーワード、フレーズについて、改めて今のコンテ
ンツを見ましょう。実際にサーチエンジンで検索して今あるコンテンツが上位に
紹介されるかどうか確かめます。すると、
A)今のコンテンツで十分なもの
B)今のコンテンツを少しキーワード調整すれば良いもの
C)今のコンテンツを拡充するべきもの
D)新規コンテンツを必要とするもの
という分類ができるはずです。
確かめ方は、Googleで入力欄に「お菓子 site:www.yourdomain.co.jp」と
入力して、何件ヒットするか、どのページが最上位に出てくるかを確認します。
ライバルサイトのドメインも入れてみて、ヒット件数などの差を測ります。
適したコンテンツが普通に「お菓子」で上位に紹介されていたら、Aと分類して
よいでしょう。Aがまるでない、ということにならないことを祈ります。Aタイ
プなら対策は0日です。Bパターンなら、2,3日で仕上がるでしょう。Cなら
2週間ぐらいかけて、キーワードを生かした拡充制作を行なえば良いと思われま
す。
ランク1のキーワードセットが5つあって、Aが1つ、Bが1つ、Cが2つ、D
が1つといった振り分けを行ない、並行して作業を進めます。もちろんランク2
も時間がかかる分、並行して進められるとより良いでしょう。
4)ひな形デザインの作成
プログラムが利用できるデザインを起こします。必ず満たしているべき条件は、
● 会社名のロゴ、グローバルナビゲーション、関連ページへのリンク、
著作権表示など、すべての要素を備えていること
ここのページにはナビゲーションは要らない、といった変則的なことを考え
てはいけないとは言いませんが、プログラム支援を考えるなら、できるだけルー
ルの種類は少なく統一的であることが望まれます。
● ページタイトル、見出し、短い太字のリード文、本文テキストなど、
テキストで表示する要素
長く使えるひな形ページ作成は、プロのデザイナーにぜひ依頼すべきです。
しかし、SEOを知らないデザイナーに頼んでしまうと、全く効果のないものに
なりますから、こうした要素の必要性を理解している人を起用しましょう。
ひな形ができ上がったら、HTML化して、プログラマーに渡せるようにします。
HTML化にあたっては、あくまでひな形ですから、実際の使用場面が制限されない
ように、リンクはすべて「サーバルートからの絶対パス」という書き方で進めま
しょう。
こうした状況がわかったうえで、デザインが上手なデザイナーに頼みたいもので
す。SEOは知っているが、デザインがへたくそな人に頼むと、全く面白みのな
い、ただテキストを並べたものを持ってきます。「SEOに力を入れたらデザイ
ンは悪くなる」なんてことを言う人もいますが、誤解もはなはだしいですね。気
をつけたいところです。
5)プログラムの仕様決定、発注
6)その間に新規コンテンツを準備
ひな形ができれば、プログラムの仕様はおおむね決まってきます。基本的には、
「ブラウザ画面からページを増やしたり、変更したりできるようにするプログラ
ム」を発注するわけです。
その折、ひな形デザインを使って静的なHTMLを書きだすプログラムが扱いやすい
でしょう。ちょっとした修正は、HTMLを書き直すようにすれば管理も簡単です。
また、ページ情報の記入欄として、
「ページタイトル」
「見出し」
「リード文」
「関連ページへのリンク」
といったSEO上重要な要素の欄を忘れずに盛り込みます。プログラムがすべて
共通の「ページタイトル」を書いてしまうプログラムは、作成は楽ですが、効果
が上がりません。この4項目に心血を注ぐことが、この改訂作業の効果を確保す
る唯一の選択肢です。
プログラムが作られている間、3週間あるとすれば、その間に新規コンテンツの
文章内容や画像を用意します。ライターを起用するなら、SEOに理解のあるラ
イターを選びましょう。「よく分かりませんが、何とかなるでしょう」というラ
イター、単に新聞雑誌で活躍してきたベテランライター、といった人たちは避け
ましょう。SEOはただ文章が上手い人の仕事ではありません。
7)「作文」
一番大切なのが、このステップです。最初に決めたターゲティング、ワーディン
グを逃がすことなく、ここで文章化します。
例えば、ページタイトルを「山田料理専門学校」で押し通してしまうのと、ペー
ジによって、「お菓子の技術習得 ○○先生 山田料理専門学校」などと書き分
けていくのでは、効果が異なります。
「関連ページへのリンク」でも、「○○先生のお菓子レシピをこちらにご用意し
ました。ご活用ください」なんて言葉にするか、「トップへ戻る」なんて文言に
するかで、効果には大きな開きが出ます。
ウェブマスターははっきり言って他の進行管理よりも、ここの作業に力を入れな
ければなりません。
8)新規コンテンツのデビュー
作文ができ、本文原稿が上がってきて、イラストや写真も準備できたら、完成し
たプログラムの管理画面にアクセスし、必要事項を入力します。計画的に進めて
いれば、ここはワードファイルなどからコピーペーストするだけで終わります。
送信ボタンを押せば、画像も送信され、プロのデザインできれいにできあがった
ページが作成されます。ここまでの煩雑な作業を乗りきってきたあなたは、この
あまりにも一瞬でできてしまうことにあっと驚くかもしれません。
この素早さがサイトコントロールをきめ細やかにするためには是非とも必要なも
のなのです。HTMLコーディングという煩雑さから長期にわたって逃れ、最も重要
な「ターゲティング、ワーディング」「コンテンツ企画」「作文」に精力を注ぐ
ことができ、効果を手にすることができるでしょう。
またデビュー戦略として、いくつかのサーチエンジンで更新登録を行なったり、
関連するメールマガジンやメディアにニュースを投げたり、相互リンクの輪を広
げたり、広報に力を入れることができるでしょう。
9)旧コンテンツの改訂
少し手を加えれば良いものになる従来コンテンツを、あわてて全面リニューアル
する必要はありません。
これも優先順位に基づいて、あるものはキーワードを補強し、あるものはキーワ
ードを効果的に含んだ1ページを追加し、という形で手軽に対策をしていきまし
ょう。
優先順位の低いコーナーについては、少しずつ同じプログラムに移し替えていけ
ば、デザイン的な統一もできていきます。
予算があるならここを専門会社に任せれば短日でリニューアルが実現します。し
かし、HTMLの専門会社は、あなたの会社の顧客が何を探しているか完全に知るこ
とはできません。それについてあなたの会社以上に知っている人はないのです。
10)効果測定
アクセスログを分析して、期待通りのキーワードで、期待通りのページに来訪者
が増えたかどうか、そこから期待通りのボタンをクリックして関連ページに移動
したかどうかを調べます。
また、サーチエンジンで実際に検索をし、順位が上がったか、新しいページが期
待通りに紹介されているかどうかを確認します。
例えばあるキーワードでライバル企業よりも上位に出ることができたら、そこに
もっとコンテンツを投入して上位を確保すると良いでしょう。
プログラムについておさらいをしておきますと、
・入力フォームから文言と画像を指定し、アップロードして
静的なHTMLを書きだすプログラム
・SEOに重要な項目が入力フォームに盛り込まれている
・管理画面へのパスワード認証がかけられる
・でき上がったページへの目次も同時に生成する
という基本があって、要はじゃんじゃんページが作れるということです。しかも
十分に吟味されたプロのデザインを使って、内部でのページ作成が可能で、さら
にSEOのセオリーも含まれるので、管理画面を使ってページを作れば、自動的
にSEOに配慮したページができ上がる、という仕掛けです。
プログラム支援の方式を導入すれば、作成の手数に気をとられず、予算も割かず
に、多くのページを作ることができるので、きめ細かくサイト全体を見渡したS
EO対策が実現するのです。
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SITEGRAM メールマガジン for ウェブマスター
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うちのホームページはどーなってるんだ!
内容改訂のお知らせ
これまで有限会社いなかどっとコム代表の石井がすべて執筆して参りましたが、
もっと密度の高い内容をコンスタントにお届けするため、次のような内容による
サイクル掲載形式としていまいります。よりパワーアップするメールマガジン
「うちのホームページはどーなっているんだ!」を今後ともよろしくお願いいた
します。
■ 発行テーマ
・サイトをローコストで成功させるハイテクニック
・ウェブサイト成功用語集
・サイトパワーアップに役立つURL
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【筆者プロフィール】
石井研二(いしい・けんじ) 61年生まれ。有限会社いなかどっとコム代表。
95年から企業ウェブ構築/リニューアル、効果分析で実績を残す。
新製品『ライバルキーワード分析 クロールキャスト』では
正しいSEOのためのプロセスを提供している。
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